こんにちは、酢酸です。
今回は、3x3x3目隠し(以下、3BLD)のやり方をご説明します。
私自身は、3BLDの解法(エッジM2法、コーナーOld Pochmann法)は望月さんの 初級目隠し解法、M2法とOld Pochmann法 | ― no torture, no BLD ― を読んで学びました。この記事は分析・ナンバリング・M2法・Old Pochmann法・記憶法など、3BLDに必要な情報が充分に説明されているオススメの記事です。
3BLDを学ぶためには、この望月さんの記事を読むだけで最低限必要な情報は手に入ると思います。ですが、ここではあえて、私が学んだ知識を記事という形で再構築しようと思っています。それに当たり、望月さんと似たような書き方をしても劣化コピーができるだけだと思うので、「甘やかし編」と題して、読者に最大限寄り添った解説をしようと思います。
また、読者の方々に理解していただくために、この記事では短くまとめた説明ではなく、いささか冗長でも丁寧で疑問の余地のないような説明をしたいと思います。そのため、読むのに必要な時間は長いと思います。その点、ご了承ください。
なお、「甘やかし編」は☆〜(ゝ。∂)さんの4×4×4 Yau method 甘やかし編 - 蒲鉾にインスパイアされたサブタイトルです。記事内で甘やかすように意識はしましたが、まだまだ☆〜(ゝ。∂)さんの甘やかし力には及ばないと思いました。
想定している読者
- 回転記号が読める人
- 普通の開眼3x3x3を揃えることができる人
- PLLの一つである、Y-Permを回すことができる人
以上です。タイム的には、普通の333で60秒くらいの人でも大丈夫だと思います。
回転記号が読めないなど、条件を満たしていない方々は…本当にすみません。ルービックキューブに触れてから間もないタイミングで目隠しキューブに興味を持っていただけているのは大変ありがたいのですが、おそらく、記事を読む上で回転記号などの読み替えが負担になり、目隠しキューブと関係ない部分で労力がかかってしまうと考えられます。ですので、少し我慢して、条件を満たしてからもう一度戻ってきてください。何をやるにも、意欲というものは大切だと思います。この記事を読んでいるということは、あなたは、その意欲を持っているに違いありません!ちょっと準備をして、この記事にまた戻ってくるのをお待ちしております!
この記事の目的
- 3BLDの試技の流れを知る
- ナンバリングについて知る
これ以降の、具体的な分析・実行・記憶のそれぞれのやり方は、別の記事で説明します。
なお、この記事では、速くキューブを完成させることは目的としません。ですので、既にM2/OP法を知っている人が得られる情報は少ないと思います。
前置きが長くなりましたが、これから本編に入ります。
目隠しキューブの流れ
【この節のゴール】
- BLDは大きく分けて分析・記憶・実行の3パートに分かれている、ということを知っている状態
- それぞれのパートで何をするのかを知っている状態
3BLDに限らず、目隠しキューブは次の2つのパートに分かれています。
- キューブの崩れ方を見て、覚える
- 目隠しをして、実際に回す
この、2つのステップにかかった時間の合計が、その試技のタイムのなります。
1の「キューブ崩れ方を見て、覚える」ステップはさらに次の2つに分けることができます。
- 分析 (キューブの崩れ方を見て、文字に直す)
- 記憶 (文字を覚える)
また、目隠しして実際に回すことを「実行」と呼びます。
まとめます。
- キューブの崩れ方を見て、覚える
- 分析 (キューブの崩れ方を見て、文字に直す)
- 記憶 (文字を覚える)
- 目隠しをして、実際に回す
- 実行
理解度チェック
ここまでの内容を、問題形式で確認しましょう。
- 目隠しキューブのことをアルファベット3文字で何と言いますか?
- 目隠しキューブは大きく分けて、「分析」「記憶」「実行」の3つのパートに分けることができます。それぞれのパートで行うことを自分の言葉で(もしくは、記事中の言葉で)表現してみましょう。
答え (伏せ字)
- 「BLD」
- それぞれ、
- 分析: キューブの崩れ方を見て、文字に直す
- 記憶: 文字を覚える
- 実行: 目隠しをして、実際に回す
Good Job!お疲れ様です。このくらいことは、わざわざ問題にする必要が無かったでしょうか。しかし、未知の事柄を学ぶには、このように明らかな事柄を積み重ねていくべきだと思っています。
次は、分析・記憶・実行の全てのフェーズにまたがって必要となる、「キューブと文字を対応させること」についてご説明します。
ナンバリング
【この節のゴール】
- ナンバリングとは何かを知った状態
分析、つまり「キューブの崩れ方を見て、文字に直す」ためには、まずキューブへの文字の割り当て方を決めておく必要があります。この割り当て方をナンバリングと呼びます。文字の割り当ては、パーツごとではなく、ステッカーごとに行います。1つのエッジパーツにはステッカーが2つ、1つのコーナーパーツにはステッカーが3つありますね。割り当てる文字は、英語圏ではアルファベットを、日本語圏ではひらがなを使います。
ネット上で参考にできるナンバリングを2つ挙げておきます。リンク先の画像を見てみて、ナンバリングとはどういうものか、ぼんやりとでいいのでイメージをつかんでください。
望月さんのナンバリングは、私がナンバリングを用意する時に参考にしたナンバリングです。エッジのナンバリングがM2法と対応していることと、コーナーのナンバリングがパーツごとになっているのが特徴です。
一方、Cube Voyageのナンバリングは、エッジのナンバリングとコーナーのナンバリングの同じ文字が近い場所に割り当てられているという特徴があります。
私自身は、望月さんのナンバリングのほうが好みです。ただ、望月さんのナンバリングは、望月さんのフィーリングによりサ行が使われていないので、単語を作りにくいです(単語を作ることについては後で説明します)。そのため、自分なりに変更してみるのがよいと思います。
ナンバリングを考える時は、同じ文字をエッジの複数のステッカーに割り当ててはいけません(コーナーも同様)。もし同じ文字が複数のステッカーに割り当てられていると、文字からキューブの状態を一意に復元することができなくなってしまいます。コーナーとエッジとで、同じ文字がそれぞれ1文字ずつ入っているのはOKです。
ナンバリングのやり方には決まった正解というものがないので、悩んでしまうと思います。ナンバリングは一度選んでしまうとなかなか覚え直しにくいと思うので、できるだけ早いうちに納得いくものを見つけるべきだとは思います。ですが、どのようなナンバリングであっても、練習を積んで慣れればあまり差は無いと思います。ですから、悩みすぎずにどれかに決めてしまって、先に進みましょう!
理解度チェック
- ナンバリングは1つの { パーツに / ステッカーに } 1つの文字を割り当てるやり方のことである
- エッジ、コーナーそれぞれで、全ての○○(問1の答え)に文字を割り当てるために必要な文字数を計算してみましょう
答え (伏せ字)
- ステッカー
- それぞれ、
- エッジ: 2 * 12 = 24文字
- コーナー: 3 * 8 = 24文字
パーツではなくステッカーに割り当てるということが分かってきましたか。
分析…の説明の前に
さて、ここから先は具体的に分析の方法を説明しようと思います。ですが、その前に、読者の方々に、少々作業をしていただく必要があります。
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登録をしていただいた後に、3x3x3目隠し M2/OP法 甘やかし編 個人レッスンのページに進んでください。
入門記事に乗じて自分のサイトの会員数を増やしたいだけのように見えるかもしれませんが、そうではなく、これにはきちんと理由があります。
先ほど書いたように、ナンバリングは人それぞれです。ですので、ここから先の説明で登場する分析結果のひらがなも、人それぞれ変わってきます。
私のナンバリングでの文字を書いてしまうと、他のナンバリングの人は読み替えが必要になってしまいます。 一方、FR, RU, LDのようなステッカーの表記を使うと、万人向けにはなりますが、これも、ナンバリングとの読み替えが必要になります。
hinemosでは、最初にナンバリング登録をしていただくことで、記事中のナンバリングの文字が変化します。そのため、「他の人のナンバリングを自分のものに読み替える」という労力が不要になります。ナンバリングを覚えるまでは、それでも難しい部分があるかもしれませんが、自分のナンバリングでの説明を通して、ナンバリングに少しずつ慣れていくことができると思います。
お手数ですが、hinemosでの会員登録をお願いしたします。
【おさらい】
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