5BLDの試技に注力することにします (世界大会2023の反省)
こんばんは 酢酸ことSakakiです。
先週、韓国で世界大会2023がありました。私はBLD系種目全ての4種目に出場したのですが、何の成果も得られませんでした。
その反省を踏まえて、今後の練習内容について考えていきます。
ここで、前提として、私は社会人であり、学生に比べて使える時間が少ないです。
もちろん、キューブ以外のことに関する取捨選択やタイムマネジメントによって時間を捻出することはできなくはないですが、それはこの記事の主題ではありません。
キューブに対する時間を用意した後で、それをどのように活用するのか? それがこの記事の主題です。
試技の結果
まずは世界大会の試技の結果から。
- 1日目 朝 MBLD : 受付にかかる時間を甘く見て、MBLDのキューブ提出〆切に5分遅刻、失格*1
- 1日目 夕方 4BLD : 成功よりはスピード重視で試技。3試技やって3バツ。タイムは4分台後半のものもあったので、成功していればPR
- 2日目 朝 5BLD : 累積制限時間30分だったので3試技できず。
- 1試技目 : 自信はあったがXセンターで実行を場所1か所ぶん抜かしてしまったらしくDNF。タイムは14分台
- 2試技目 : 分析がどうもうまくいかず時間がかかった。実行フェーズに入る前に肩を叩かれた
- 3日目 朝 MBLD : 温情でEx試技をもらえた。5P=9/13でPR更新ならず
- 3日目 昼 3BLD : 1試技目は簡単めだったが、記憶が飛んでミス。2試技目DNF、3試技目は成功重視で1:12.67
7月中旬までは大田BLD夏2023もあったので4BLDと5BLD中心、7月下旬からMBLDを中心に練習していました。
結果としては、悪いことが玉突きに起こったように思います。
- 直前にメインでやっていたMBLD : 失格で精神的にガックリ
- その日の4BLD : 必ず成功させようとは思っていなかったので失敗
- 5BLD : 成功重視だったが失敗
- MBLD : チャンスをもらえたものの失敗
- 直前メインで練習してたのに…
- 3BLD : 3BLD用の練習をしていないので順当に失敗
直前でメインでやっていたMBLDで成果を出せず、その他の種目は直近の練習が少なく成果が出せず… これはひどい。
やってみること1 : 種目を絞る
以前は3BLDだけ捨てて4BLD, 5BLD, MBLDは長距離走的競技として両立できると考えていましたが、今の私にはそれはどうやら難しいようです*2。
4, 5BLD vs MBLDの2択ですが、MBLDはミスに対するペナルティが大きすぎて大会でしっかり成果を出すのが難しい種目なので、4/5BLDを選択しました。
やってみること2 : 手順練の時間を減らして、通しの試技中心にする
4/5BLDの練習について、これまではまず下地としてじっくり3-styleの練習をやって、残った時間で試技をするという考えでした。
また、ソルブ回数を自然と増やせるように、練習でのラッキースクランブルに対する考え方などを変えた で書いた通りパート練を取り入れて、部分ごとに苦手かどうかを判断すると共に細切れの時間を使いやすくしていました。
しかし、結果的には、パート練だけやって練習した気になって、5BLD全体で統合した練習が少なくなっていました。 手順については、回せるつもりの手順は増えていたのですが、実際の試技でミスが起こってしまい、まだ完成度が低い状態だと思いました。ならば、間違えてしまうオプティマル手順は回避し、すぐ思い出せてかつ間違えにくい手順だけを使い、安全を重視したほうがよいのではと考えました。
- 5BLDのアップは5BLDでやる
- まず5BLD全体の試技練習があり、その結果浮かび上がった苦手なポイントをパート練する。
- 決して、まず先にパート練で下地を作っておくわけではない
- また、手順についても、先に広範囲をカバーするように練習するのではなく、試技中に思い出せなかった手順や間違えた手順に絞って練習する
具体的な進め方
世界大会前に毎日5BLDのスクランブルを貼って練習していた鉄Cuberさんの手法そのままです。あとは、試技以外の練習で練習した気にならないようにすればOK.
- 3試技ぶんのスクランブルを生成します
- X (旧Twitter) に貼ります
- フォロワーの中で同じスクランブルでチャレンジしてくれる人もいるので、元気が出ます
- 1日の中でできれば3回、最低でも1回は試技します
- 以上。
物足りないと思ったら5BLDの試技の回数を増やしましょう。大会では3試技チャンスがあるので、1日の練習で3試技以上するのが当たり前になりたいですね。
今のところはスクランブルや振り返りなどの時間を含めて、3試技に90分〜120分かかります。練習を積んで60分くらいに収まるようになれば、平日でも3試技練習することができそうです。
また、私は場所が豊富に用意してあるので、試技を増やして場所をたくさん使ったほうが、他の人よりもアドバンテージを活かせるはずだと思いました。
直近の目標
安定重視で5BLD ao12の記録を残しに行きます。
※ 日またぎOK
ゆっくりやって成功しないなら、速くやっても成功しないのです。
解き方メモ
この頃はこんな風にやっていたのだ、と後日見返すためのメモ。大会でDNFばっかりだったので、かなり安定重視に倒しています。
- 解く順はTXWMC CTXWM
- +センターの分析は12時の位置から時計回り
- 4BLDで非公式Sub4分を達成した時の分析・記憶・実行のやり方 - おもにBLD の優先順よりも簡単な手順が出やすい気がする。今年のアドカレのネタとして調査したい
- センター分析の時には指を押さえる
- U面回避は積極的にはしない
- パートごとに正しく埋まっているステッカーの数を数えて抜け漏れを防止する
- パートごとに復習する
- ミドルエッジとコーナーはねじれ合わせ分析を行い、EO・COの見逃しを防止
- ウィングエッジパリティは、最後にUBr (UFrバッファならBUr) の1文字が残るようにし、1文字レターペアを用意しなくていいようにする
- weak-swapはやらないことの方が多い
- コーナーパリティは、記憶と実行の両方の安定を取るためにUBRの1文字だけが残るようにする